Web3.0と個人情報―公開台帳に何を書いてよいのか
ブロックチェーンは取引履歴を多くの参加者が確認できるようにする仕組みを持ちます。そのため、個人情報や知られたくない内容を安易に書き込むべきではありません。氏名、住所、電話番号、病歴などを公開台帳に載せると、後から消したくなっても簡単に削除できない可能性があります。
ウォレットのアドレスは、氏名が直接書かれていないため匿名に見えるかもしれません。しかし、取引履歴が公開されているチェーンでは、複数の取引を分析して同じ人の行動を推測できることがあります。SNSの投稿や取引所の本人確認情報と結びつけば、アドレスの持ち主が特定されるリスクもあります。
NFTのプロフィール画像として作品を設定したり、特定のコミュニティに参加したりすると、その履歴から趣味や交友関係が推測される場合もあります。アドレスを家族や友人に知らせると、保有資産や取引履歴を見られる可能性があることも覚えておきましょう。
サービスを使う前には、どの情報がブロックチェーンに記録されるのか、個人情報を運営会社が別に保管するのか、削除請求に対応するのかを確認します。名前を隠せることと、完全に身元が分からないことは違います。公開設定やプロフィール連携にも注意を払いましょう。
Web3.0の「自分でデータを持つ」という理念は、プライバシー管理を利用者自身が考えることでもあります。何を共有するかを選び、公開する情報を最小限にする習慣は、従来のSNSでもブロックチェーンでも変わりません。
暮らしの中での確認
Web3.0と個人情報を考える時は、ブロックチェーン上に直接記録される情報と、外部のサーバーに保存される情報を分けて確認します。公開台帳には氏名を書かなくても、ウォレットアドレスや取引履歴が残る場合があります。別の公開情報と照合されると、持ち主や行動が推測される可能性もあります。氏名、住所、電話番号、健康情報、家族構成など、他人に知られたくない情報を公開記録へ載せないことが基本です。サービスのプライバシー説明を読み、情報を誰が閲覧できるか、退会後に消去できるかを確認します。
実際に確認したいこと
サービスを使う前に、どの情報が公開台帳に記録され、どの情報が事業者のサーバーに保存されるかを確認します。公開アドレスを個人のSNSや氏名と結び付けない工夫も有効です。情報の削除や訂正ができるか、問い合わせ先があるかも確認し、公開後に取り消せない情報は入力しないようにします。
分からない点が残る場合は利用や送金を急がず、公式情報や公的な相談先で確認しましょう。学ぶことと購入・契約することは別です。自分の生活と理解度に合わせて、無理のない選択をすることが大切です。
日常で役立つ確認ポイント
個人情報を登録する前には、必須項目と任意項目を分け、利用目的に必要な情報だけを提供します。サービスが終了した時にデータを削除できるか、運営会社以外へ共有されるかも確認しましょう。ウォレットアドレスを公開すると、過去の取引や保有額を推測される場合があります。SNSで本人のアドレスを公開したり、他人の履歴を無断で追跡したりしない配慮も必要です。
実際に利用する時は、サービスの公式説明と利用規約を読み、分からない条件をメモします。手続きや費用を理解できるまで登録や送金を保留し、困った時の相談窓口を先に控えておきましょう。


